nobchaの電子回路日記ブログまとめ

戻る  PIC12F683電池2本駆動簡易カウンタの実験

2011.08.24

 

 はじめに 

 PIC12F683を使い実験を色々やっています。簡易周波数カウンタ機能は色々な回路動作に応用できます。ここではTMR0とTMR1を使い、内部クロック4MHzを基準にした簡易カウンタの実験です。今回は条件としてバッテリー駆動、単三ニッケル水素電池2本 2.6VでLCD表示したいのでLCDマイナス電圧発生とTC4040B駆動で16文字2行の普及しているLCDモジュールを使います。そのために以前紹介した実験アイデアで取り上げたTC4040Bバイナリーカウンタをシフトレジスタ風に使う回路を流用し2.6Vで動作させます。更に今回はPICクロック出力FOSC/4を使って、チャージポンプでマイナス電圧を作り、LCDのVo電圧端子に加えることで、普通のSC1602を2.6Vで動かします。

 

 

 

 

 

 

試作機の仕様は 

 仕様は次になります。

1.内部4MHzクロックを使用、TMR1で1000カウントして10mSゲート時間を生成。割込み利用。

2..TMR0を周波数カウントに使う。ただし8ビットカウンタなので、割り込みオーバーフローをカウント。TMR0+count1*256を計測結果とする。

3.液晶はTC4040Bバイナリーカウンタをシフトレジスタとして利用しシリパラ変換駆動、クロック、データの2信号で接続。

4.SC1602液晶を2.6Vで表示させるため,PICのクロックアウトFOSC/4使用しチャージポンプで−2V生成、Voへ供給。

5.開発環境はMPLAB v8.73、HI−TECH社C10/12/16 Lite v9.82で、PICKIT2 v2.61で書き込み。

6.入力信号は2SC2458アンプで増幅してGPIO2へ与える。GPIO2のゲート制御影響を避けるため470Ωを直列に入れる。

 

回路図 

 実験用回路は次になります。プリアンプは減電圧特性が良いトランジスター2SC2458を用いました。

 

 回路図は水魚堂さんのBSchを使いました。また関連記号類も利用させていただきます。公開された作者さん達のご努力に感謝いたします。http://www.suigyodo.com/online/schsoft.htm
   

 

 実験 

 ブレッドボードで実験を進めます。カウンタ試験用クロック源としてDSO QAUD内蔵信号源を用いました。今回の回路ではバッテリー供給電圧2.6Vで消費電流およそ1.5mAです。またLCDへの負電圧は−2Vが出ています。

 カウンタの最大カウントは約2MHzです。入力電圧感度はちょっと悪く0.2Vp−pが限度です。1〜2000kHzぐらいで使えるかなという感じですね。

 

    

 

 

 

 プログラム 

  プログラムはMAIN部LCD表示部す。LCD表示関数は従来TC4040B経由駆動に作成した関数を流用しました。ヘッダファイルも必要です。MAIN部では以前作成したプログラムのコンフィグだけ替えて動いております。

  またdelay.hを引きこみ必要です。

  今回からMPLABのバージョンアップに伴い、一部のレジスタ名、フォンフィグパラメータ名が変わります。以前の名称をそのまま使うためには、"#define _LEGACY_HEADERS"命令を先頭部に付け加えておきます。

 

 

 次はどうなる 

  i2c接続低電圧駆動LCDでは2.7VがLCD輝度ぎりぎりであり、ニッケル水素電池2本で2.6Vでは表示がほとんど出ませんでした。今回のやり方だと2.6VでもLCD輝度確保可能でした。

  もっと他の応用でも単三2本で動かしたい場合があります。LCD負電圧駆動は他にも応用できそうです。

 

 

「ご 注意」 このWEBに掲載された内容(文面・回路・写真・プログラムなど)には著作権があります。無断転載やコピーは法律に抵触する場合があります。何か 疑義ある場合はお問い合わせください。また本WEBに掲載された実験や試作はnobcha個人の趣味で行っております。ここに示す結果の再現性や正確性は 保証するものではありません。あくまでも個人の趣味の範囲で参考にしてください。
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