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戻る  PIC12F683を使用した電源モニター用電圧電流表示の実験

2011.02.12

 

 はじめに 

  PIC12F683を使い実験をやってみようかと思い立ち、実用的な回路に応用できそうな試作実験を進めました。お題は電源(AC/DC電源とかバッテリーなど)と負荷の間につないで電圧と電流をモニターするという実験するときに役立ちそうな回路の試作です。電源は分圧して、電流は低抵抗を負荷との接続へ直列に入れて電圧降下をADCに取り込むことにしました。

 

 試作機の仕様は 

 仕様は次になります。電源としては12V系の物を使うことにし、PIC回路電源はは5V3端子レギュレータを入れて取得。
項番 仕様 説明
 1 電源供給電圧表示 電源出力電圧を5分の一分圧しアナログポート#0に取り込みADC値はVdd比較
 2 電源表示計算 1.2Kと300Ωで分圧→0.2  5分の一に分圧する
参照電圧5V/1024→4.88mV/1ビット
電圧値=(ADC値*4.88)*5 mV=(ADC値*24.4/1000)V 
表示 xx.yV =(ADC値*24.4/10)/(100mV単位表示)
計算値 =ADC値*244/100 
 3 供給電流表示 直列に0.1オームを接続して、電圧降下をアナログポート#1に取り込む、Vdd比較でADC値を取得
 4 電流表示計算 0.1Ω抵抗電圧 0.1V/1000mA
電流値=(ADC値*4.88)*(1000mA/100mV)
=ADC値*488/10  mA単位表示にする
 5 表示回路 16文字x2行のLCDを使用、インターフェイスはTC4040Bを使用した2線接続

 

 回路図 

 実験用には既に半田付けしてモジュールとなっているWSNAK基板応用のICMSピンつきのCPU基板TC4040BとSL1602を組み合わせたLCD基板を使用します。

             SC1602の接続ピン番に誤記があります。#7〜#10を#11〜#14にずらして読み替え配線願います。

 回路図は水魚堂さんのBSchを使いました。また関連記号類も利用させていただきます。公開された作者さん達のご努力に感謝いたします。http://www.suigyodo.com/online/schsoft.htm
   

 

 実験 

  実験用には既に半田付けしてモジュールとなっているWSNAK基板応用のICMSピンつきのCPU基板、TC4040BとSL1602を組み合わせたLCD基板を使用します。これらをブレッドボードに差し、残り回路を組み立てました。実際の負荷をつないだり電流流すのが大変ですので、電圧入力、電流入力には半固定抵抗をつなぎ、実験用電圧を与えて実験を進めました。

 

 

    

 

 プログラム 

 プログラムはMAIN部LED表示部に分かれています。TC4040B経由LCD表示は今まで実験して実績があり、ポートの番号をPIC12F683に合わせるだけで動きました。またdelay.h_lced_.hを引きこみ必要です。

 コンフィグ設定は(BORDIS & UNPROTECT & PWRTEN & WDTDIS & MCLREN & INTIO)とし、内部クロックは4MHzで動かします。

 

 

 次はどうなる 

  12V電源運用を推定して試作してみましたが、5V電源で使いたい場合もあるなあと思いつきました。そうなるとPIC電源は一段下げて3.3V使用にする必要があります。3.3VとなるとADCの参照値が変わりますから、ADC値から電圧、電流への換算式を変更必要です。その点は次に取り組む実用試作時に取り込むことにします。

 

 

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