nobchaの電子回路日記ブログまとめ

戻る  PIC16F88で7セグメントLED表示温度計の実験

2010.11.15

 

 はじめに 

 IO信号線数の少ないPICでも数字表示をするにはどうしたらよいか。少ない信号線接続で7セグメントLED接続するのにバイナリーカウンタをシフトレジスタのように使うTC4040B接続が便利に使えます。ターゲットとしては豆粒マイコンPIC10F222に使いたいのですが、まずはデバッグのやりやすいPIC16F88で2線接続7セグメントLED表示の実験をやってみました。

 

 試作機の仕様は 

 仕様は次になります。
項番 項目 詳細説明
 1 クロックは内部発振8MHzです 8MHzぐらいで処理しないとダイナミック表示デューティでちらちらします。
 2 TC4040BバイナリーカウンタのQ1〜Q7はセグメント駆動、Q8はDP、Q9〜Q11は桁駆動に割り付けます Q1〜Q11を1にするために必要なカウントパルス数をPICから出力します。CLKは約100μS積分回路でRST端子につなぎます。
 3 ダイナミック表示のタイミング用に表示イネーブル信号を割り当てます。 カソードコモンのLEDに対して各セグメントに+5Vを与えると光ります。桁駆動Q出力はトランジスタのベースにつながり、LEDのカソード側をGに引きます。表示イネーブル時だけ桁駆動のトランジスタのエミッタをFETでグランドにつなぎます。
 4 温度センサーはLM61BIZを使用。 LM61BIZの出力は(温度)*10mV+600mV。それをADCで取り込みます。
 5 MAPLAB+PICKIT2+HiTEC C MPLABV8.46 HiTECH C V9.80
 6 7セグメントLED(3桁カソードコモン) PARA LIGHT製C-533SR@秋月電商
 7

 

 回路図 

 実験回路では、CPU+ICSPコネクタ部はデバッグ用WSNAK#138基板、またTC4040B+3桁LED+駆動回路をユニバーサル基板にハンダ付けしたものを使います。この2枚の基板にブレッドボード用足を付けてLM61BIZなどと一緒にブレッドボードへと差し込み実験をします。

    

 回路図は水魚堂さんのBSchを使いました。また関連記号類も利用させていただきます。公開された作者さん達のご努力に感謝いたします。http://www.suigyodo.com/online/schsoft.htm
   

 

 実験 

 温度センサーはLM61BIZを用いています。8ビット精度数値をADCで読み込み、温度へ変換計算の後7セグメントLEDに温度表示します。氷点下のときは1桁目に−表示を出します。

 

     

 

 プログラム 

 プログラムはMAIN部LED表示部に分けて書いております。delay_led_.hを引きこみ必要です。

 コンフィグ設定はBORDIS & UNPROTECT & PWRTEN & WDTDIS & LVPDIS & MCLREN & INTCLK & DEBUGEN & IESODIS & FCMDISです。ブラウンアウト無し、プログラム内容プロテクトせず、パワーオン時タイマー待ちスタート、ウオッチドッグ使わず、低電圧書き込みせず、MCLR端子使用、内部発振、デバッグする、内部クロック切り替えせず、ということにします。

 

 

 次はどうなる 

  これによりTC4040Bで7セグメントLEDのダイナミック表示駆動のやり方がデバッグできました。次はいよいよPIC10F222における表示に移ります。

 

 

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