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戻るニッカドバッテリー1本でLEDを光らせる(TR1石)

2010.09.11

 

はじめに

 ニッケル水素充電池1.3V1本でLEDを光らせる回路を試作します。トランジスタ1石でブロッキング回路で発振させ、トランス昇圧し、LEDが発光動作できる電圧を得るというものです。

 

シミュレーション

 リニアテクノロジー社がフリーの回路シュミレータを提供しています。WEBに公表されているSPICEモデルを入れ替えてみてどんな波形になるかを試して見ます。

 もともとはSPICEはリニアなアンプの挙動をみるためのソフトであり、発振などという大振幅動作は得意でないと思ってましたが、そんなことはないですね。

 使うにはLTSPICEを起動して回路図エディタでTRとかRCL部品類をお絵かきします。とりあえず適当にパラメータも入れても、RUNすると動作波形が得られます。

 これは面白い、やってみたいと思われた方はLTSPICEのダウンロードや、使い方などが各種WEBで簡単に情報が得られます。先駆者の方が情報発信しておられます。まとめておきましたのでご参考にしてください。

 今回の場合はトランジスタを2SC1815にして回路を入力しシミュレーションしますと・・発振が今ひとつです。そこで高周波特性がもっと良いと思われる2SC945がジャンク箱から発見できたので変えてみました。自分で巻いたトランスのインダクタンスはやみ雲に140μHと決めて、計算させました。55kHzぐらいできれいに発振しています。

 

ブレッドボードで実験

 回路図ですが、次のようになります。 

 

 次にブレッドボードで動かしてみます。LEDは白色の高輝度タイプを並列にします。電池の電流は平均で24.4mAとなっています。周波数は61kHz、白色LED3本が煌煌と点灯。2SC2458に替えて見ると電流が13.6mAに落ちて、周波数は307kHzになってしまいました。

部品表

 

 

 部品表は次です。

部品番号 部品名 メーカや販売店や代替え情報
T1 T3-8-5コアに0.2φエナメル線コイル巻き LCメータの実験時に他のインダクタと比較すると15μHぐらいになりました
R1 3.3k 1/8W3.3kΩ抵抗
Q1 2SC945 NEC製 小信号増幅用
LED OSWT3166B 高輝度白色3本並列 秋月電子通商にて
ホルダー バッテリー用 単3バッテリー、バッテリーケース

実用化アイデア

 部品の中にトロイダルコアトランスがあるので、出来上がり基板の高さが低くなりません。細い線でめがね型のコアに巻けば大きさはかなり小さくなります。コアをアキバのジャンク屋さんで買って実験してみるのが近道です。

 

この内容はnobchaが趣味の範囲で実験したことなどを書きとめています。本件内容を保証するものではなく、実施される場合はご自身の責任でお願いします。また、著作権がありますので、ご注意ください。

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