このLCメータはnobchaの電子回路生活で手始め試作課題として取り組みました。まずはPIC16F88を使用し、フランクリン型発振回路には74HCU04Aを用いました。その次にPIC16F88内蔵コンパレータでフランクリン発振を組み合わせました。カウンタはTMR0とTMR1を使います。
その次の試作では基板を作成し、PIC16F648AでLCDも4ビットインターフェイスでつなぎました。更に基板そのままで新しいCPUに載せ替えようとPIC16F1827で試作しました。このPIC16F1827はその前に使用したPIC16F648Aとはピンコンパチブルと思って使い始めたのですが、コンパレータの仕様が微妙に違っていました。コンパレータの設定が648Aとは違っているので、ソース記述に違いがあります。
このLCメータの特徴はと言うとマイコン得意のカウンタ機能、PICの内蔵コンパレータを利用すると言うことでしょうか。まずはPICが得意とするカウンタ機能を用い計測データとして周波数を取得します。更にPIC内蔵コンパレータでフランクリン発振回路を構成します。測定には基本LC回路での発振周波数、参照用コンデンサ並列による発振周波数と、被測定L直列あるいはC並列による測定発振周波数を順次切り替え取得します。得られた3つの周波数を元に方程式解くと値が計算できるというPIC向きな自作測定器の構成です。参照用コンデンサを並列にして発振させ比較するため、回路のストレー容量などの浮遊インダクタンス誤差分が計算時に打ち消されるような仕組みです。測定誤差は主に参照用コンデンサの誤差だけという原理も結構良い測定精度結果を得ることができる要因です。(厳密に言うとそれ以外のいくつかの誤差要因は残されていますが・・) 詳しくは6.計算法で説明します。