戻るPIC16F1827を使ったクロック試作  nobcha(C)2012

 

1. はじめに 

  PIC16F1827を使用し、LCDモジュール(4ビット並列)やMSSPを使用するi2c信号端子やタクトスイッチなどを搭載したプリント基板を作りました。この基板のi2c信号端子にRTC-8564NBを外部に接続しクロックを作ってみます。時間設定ができ、1秒単位に表示が更新されるだけのクロックですが、これをベースに色々なものができるのではないかと夢を描いています。 ここではその基本機能となるべきクロック機能試作について説明します。

    なお、この基板はMBE(水魚堂)を用い中国本土アマチュア向け基板屋さんに依頼し作ったものです。そのやり取り経緯はブログで説明しています。試作事例やライブラリーや注文の仕方などについてbroadbeansさんから情報をいただき参考にしました。この場を借りて感謝いたします。

MBEについてはこちらを参照してください。

中国基板発注の事例はこちらです。

 

2. 試作機の仕様は 

項番 項目 詳しい内容
  1 プリント基板 PIC16F1827を使いLCDモジュール(4ビット並列)やMSSPを使用したi2c信号端子、タクトスイッチなどの回路を備え3V(2.4V〜)で動作する基板です。
  2 RTC−8564NB セイコーエプソン製のi2c接続のクロック回路です。1Hz信号をPICへの割込み信号にし、1秒毎に表示を更新させます。
  3 LCD 4ビット並列接続でSC1602コンパチLCDをつなぎます。
  4 MSSPでi2c制御 i2c接続マスター側はMSSPを使います。そのためSCL/SDAはRA1/RA2に割り付けられます。
  5 時間設定 設定選択、アップ、ダウンの3つの押しボタンスイッチを用意しました。LCDに表示された年日時曜日の設定に使います。
  6 割込みリフレッシュ表示 RTCの1秒クロック信号出力で割り込みをかけ、RTCレジスタの内容を読み出しLCDに時間表示を行います。

 

3. 回路図 

  この基板には今回使用するLCD接続、i2c信号、タクトスイッチ、以外に周波数カウンタ用の回路も入っています。またRTC-8586NBは基板に実装していません。i2c信号ピンヘッダをブレッドボードに刺してつないでいます。また、ちょっと恥ずかしいのですが、基板のパターン設計時のミスがあり、ジャンパ線が必要になります。クロックに使用する場合には3V動作のためのLCDコントラストバイアスマイナス電源の接続が抜けておりますのでジャンパ接続必要です。

  

 

 回路図は水魚堂さんのBSchを使いました。また関連記号類も利用させていただきます。公開された作者さん達のご努力に感謝いたします。http://www.suigyodo.com/online/schsoft.htm
   

 

4. 実験 

 今回実験では、まずは回路基板部の組み立て動作。そしてブレッドボードでRTC-8564NBと組み合わせる手順を取りました。クロックとして本格的に使うのであれば、RTCの電源はマイコン側からの供給とバックアップ用電池のダイオードによる並列接続がお勧めです。電池でなくても電気二重層高容量コンデンサなら、かなり持つと思います。

 

  今回の実験時にはブレッドボードに次の接続予定の音声エンジンAQUA TALKが控えております。素クロックの次はおしゃべり時計を狙っています。

 

 5.プログラム 

  プログラムはMPLAB IDE V8.85のもとで、HI-TEC C V9.83を使い開発しました。MAIN部LCD表示制御部mssp使用i2cドライバ部に分かれています。

  またlcd.hmssp_i2c.hをヘッダファイルとして使います。

  この回路の中でプログラム処理を多くを占める部分はRTC内部データを表示に変換するところと日時時間設定操作で設定・UP・DOWNの3つのタクトスイッチを使う部分です。RTC内部データ、PICメモリー上、表示、スイッチ設定の関係を説明図に描いてみました。

 

6. 次なる検討

  ケース入れなどについては、今後のおしゃべり時計やデータロガーなどへの発展後に考えて行きたいと思います。また、RTC、AQUA TALKなどなど周辺を基板に追加搭載するプロジェクトも面白そうだと思っております。
「ご注意」 このWEBに掲載された内容(文面・回路・写真・プログラムなど)には著作権があります。無断転載やコピーは法律に抵触する場合があります。何か疑義ある場合はお問い合わせください。また本WEBに掲載された実験や試作はnobcha個人の趣味で行っております。ここに示す結果の再現性や正確性は保証するものではありません。あくまでも個人の趣味の範囲で参考にしてください。
PIC新4桁シリーズのTOPへ       WEB目次へ 戻る     2012.9.13

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