LED懐中電灯(実用試作)                              nobcha(c)2010

 単三2本ケースに単三充電池1本LED駆動回路を入れ、ちょっと明るめの白色LEDを光らせる手ごろな懐中電灯ができました。

 回路は「ディスクリーと部品(TR&FET)を用いた回路」の中でトランジスタ2石の回路にニッケル水素充電池1本(約1.3V)をつないでLEDを光らせるとして表面実装で試作実験したものと同じです。

 

1.LTSPICE

 手持ち部品を組み合わせたときにどんなパラメータで動作させればよいのだろうと思ってLTSPICEでシュミレーションして見ました。

 ジャンク箱から2SA1048,2SC2458,33μHのチョークコイルが出てきました。これらを使って2石のブロッキングオシレータをシミュレーションします。

 

2.回路図

 抵抗コンデンサの値が決まったので、回路図をまとめます。

 回路図は水魚堂提供のBSCHを使用しました。

 ライブラリーはmasahiro's electronic labを利用しました。

 http://masalab.sakura.ne.jp/denshi/doc/bschlib.html

 

3.部品表 

部品番号 部品名、規格など メーカ、販売店など
Q1 2SC1048 東芝 千石電商、鈴商など
Q2 2SC2458 東芝 千石電商、鈴商など
LED NSPW500CS 20cd白色LED 秋月電商
L1 TSL0709S−220K1R3 22μHパワーインダクタ 秋月電商
R1 1/4W 1.3kΩ抵抗  
C1 6800pF セラコン  
バッテリーケース 単三2本SW付きバッテリーケース 秋月電商、千石電商
基板 ユニバーサル基板 ICB−93W サンハヤト 千石電商

4.実装

 LEDを電源線引き出し穴から覗かせるためにケース加工を行います。ケース内のリード線穴側にあるバッテリーの+端子版を外して取り付けリブをカッタナイフなどで削ります。

 ユニバーサル基板材を30mmx12.5mm程度にカットします。次のPCBE配置図を参考に裏面で部品リード線や配線材を使って回路接続します。LEDはリード線を長めに伸ばして取り付けます。

 

5.出来上がり

 ケースの中に基板を収め、バッテリーとの配線を半田付けすれば終わりです。

トランジスター一石の発振回路ですと、インダクタではなく、1次2次巻線のトランスをカスタムで作らないといけません。このNPN/PNPたすきがけ方式ではすべて標準部品で間に合うのが特徴です。

 

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